一人でいる静けさ、誰かといる騒がしさのなかで見つかるもの -バッチフラワー・ウォーターバイオレット

ずっとよくわからない、と思っていたバッチフラワーがある。

ウォーターバイオレット。
静かな水の中からすっと立って咲く、サクラソウの仲間の花。
群生するのではなく、一本ずつ立って咲いているのが特徴だ。

このウォーターバイオレットは、<ひとりでいることを好む人>に使われるエッセンスだ。
まずここで私からクエスチョンマーク。
「え、ひとりでいることを好むのって良くないの?」

一人が好き

ウォーターバイオレットが合っている人の特徴として、

〇ひとりでいる方が気が楽だと感じる
〇たくさんの人と交流することにストレスを感じる
〇周りからは静かな落ち着いた人だと思われている
〇自分の問題は自分で解決したいと考えている
〇人にかき乱されるのが嫌で、自分の外側に見えない壁を作っていることがある
〇<とっつきにくい人><お高くとまっている人>に見られて孤立することがある

といったことが挙げられる。

「いや、それって割と普通にあるよ?」
そう感じたあなたは、ウォーターバイオレット的な質を自分の中に持っているといえる。
私もその一人だ。
じゃあこれはどうだろう?

人と交流したり、干渉されることをわずらわしく感じたり。
誰かや何かに心を乱されるのがイヤで、家や自分の中に引きこもったり。
たまに集団の中で孤立した状況になっていることがあったり。
自分ひとりの時でも、あまりものごとに動じないたちだけど、
気がつくと体のあちこちがこわばっていたりする。

これがウォーターバイオレットの<マイナス>の状態。
何がマイナスかというと。
自分自身を閉じて、他者や周囲をシャットアウトしてしまっているところだ。

エネルギーを使いすぎてしまい、明らかに心身ともに弱っている、
消耗しているようなときはひとりでいることも必要だし、
動物だって弱っているときはふっと姿を見せなくなったりする。
自分の根元を養うような時間は、誰にも必要だ。

これは自戒もこめて思うことなのだけど、
ひとりでいようとすることと、他者をシャットアウトすることはちがう。
はたから見ると似ているのだけど、近づいてみるとだいぶ違うのだ。

この人とは気持ちが通じる気がしない、状況や誰かに振り回されるのは嫌。
そう感じたとき、感情を乱されないために心の中で一枚カーテンを引くのはありだろう。
でも、なにか決定的なことがあったわけではなくて、シャットアウトしようとするのは違っている。

なぜなら、状況も相手も、そして自分の心さえも変わっていく可能性のあるものだから。
そこで扉を閉ざしていると、状況や相手の変化に気づくこともできないし、
他者と関わることで自分の中のエネルギーも動いていくものだからだ。
自分を閉ざすことは、エネルギーの交流を止め、自分と相手の成長を止めてしまうことにもなる。

誰かと会い、話をするとき、そこには様々なエネルギーが生まれて動き出す。
会えてうれしい、楽しいけど少し疲れるといった<感情>
声を出しての大笑いや、大変だったんだ、とぎゅっと口の端を上げての<表情>や微笑み。
場所はどこにするか決めないと、ここは話を聞こう、励まそうといった互いの<役割意識>

一人でいる静けさを好むタイプの人からすると、誰かといることは騒がしさの中に
身を置くようなものだ。でも、いつもその騒がしさが煩わしいわけではない。
すこし疲れたとしても、そこにいるのが幸せな騒がしさってあるからね。

一人でいることと、誰かといること。
誰にとってもそうかもしれないけど、特にウォーターバイオレット的な質を持つ人にとっては
このふたつをバランスよく両立させることが大切になってくる。

騒がしさや、考え方の違う人たちの中にあっても、「あ、違う」と自分を閉ざすのではなく
少し離れた場所からでも<そういうのもありだね>と穏やかに見ることのできる自分でいること。
そして異なるエネルギーとの交流を楽しめる自分でいられること。

ウォーターバイオレットの質を持つ人は、このエッセンスを摂ることで
一人でいることと誰かといることのバランスを取り、大概のものごとや困難を思うとおりに、
そして穏やかに乗り越えていけるようになると言われている。

あるエッセンスの質を持っている、まさにこの状態だ、こういう時って多い、と感じるとき。
そのエッセンスの持つ質は、あなたにとっての人生のテーマや課題である可能性がある。

ウォーターバイオレットの花

あなたがもしウォーターバイオレットタイプの人なら、
自分の問題はまず自分ひとりで解決したいと思うかもしれない。
バッチフラワーはもともと<セルフヘルプ=自分で自分を助けること>をめざし作られたものだ。
自分で使ってみるのももちろんOKだし、もし自分以外の助けが必要と感じたなら、
そのときは誰かと少しでも話すことをして、自分の中のエネルギーを動かしていってほしいと思う。

 

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